時間尿量計測を目的に尿道カテーテルは積極的に留置する.静脈ルート確保としては急性心不全ではカルペリチドなど他剤との混合禁忌薬剤を持続
静注したり,特定の薬物をボーラス投与したりするため複数ルーメン付きCVカテーテル留置をすすめる.
呼吸困難や肺うっ血の原因が心原性か非心原性かが鑑別困難な患者や標準的な心不全治療に抵抗する患者,またはCOPDなどで心エコー図によ
る心機能データが得難い患者などではSwan-Ganzカテーテルを挿入する(表12).中心静脈路を確保した患者ではカテーテル感染の恐れが生じたら
速やかに抜去する.
上腕における血圧測定が困難な患者,あるいは電解質や血液ガスなどを頻回にモニターする患者では動脈ラインを留置する.橈骨動脈や足背動脈を
使用する.