急性心不全治療ガイドライン(2011年改訂版)
Guidelines for Treatment of Acute Heart Failure( JCS 2011)
 
 重症患者では初期には絶対安静とする.上半身は挙上し,Fowler体位を原則とする. 治療が軌道に乗れば,ストレスや関節拘縮,筋力低下の予防を図り,できるだけ早期に安静度を上げていく.その際,急激な血圧の変動や酸素飽和度の悪化が起こらないことが条件である.気管内挿管などで安静が余儀なくされる患者では,静脈血栓症予防に弾性ストッキングを使用する.
1 安静度
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